インコのくしゃみ・鼻水の原因 — 副鼻腔炎からクラミジアまで
この記事は鳥類の一般的な健康情報を提供するものです
インコがたまにくしゃみをするのは正常ですが、頻繁なくしゃみや鼻水を伴う場合は呼吸器疾患のサインです。鳥のくしゃみは人獣共通感染症(オウム病)の可能性もあるため、飼い主自身の健康のためにも注意が必要です。
正常なくしゃみと異常なくしゃみ
正常
- 1日に数回程度のくしゃみ
- くしゃみの後にすぐ元気に活動する
- 鼻の周りが乾いている
- ホコリや粉っぽいものが舞った後のくしゃみ
異常
- 1日に何度もくしゃみを繰り返す
- 鼻水(透明・白・黄・緑)が出ている
- 鼻孔の周りが湿っている・汚れている
- くしゃみと同時に「プチプチ」という音がする
- 目の腫れや目やにを伴う
くしゃみ・鼻水の主な原因
1. クラミジア症(オウム病)
クラミジア・シッタシという細菌による感染症です。鳥からヒトにも感染する人獣共通感染症で、鳥ではくしゃみ・鼻水・結膜炎・下痢などを起こします。感染した鳥の糞や分泌物を吸い込むことで人間にも感染します。
2. 副鼻腔炎
鼻腔・副鼻腔の細菌や真菌感染。鼻孔の周囲が腫れたり、鼻水が固まって鼻を塞ぐことがあります。
3. ビタミンA欠乏症
シード食に偏った食事でビタミンAが不足すると、呼吸器粘膜の抵抗力が低下し感染しやすくなります。
4. 環境性の刺激
ホコリ、タバコの煙、芳香剤、エアロゾル(スプレー類)による刺激。
5. マイコプラズマ感染
細菌感染の一種で、慢性的なくしゃみ・鼻水を引き起こします。
今すぐ病院に行くべきサイン
- 黄色や緑色の鼻水が出ている
- 鼻孔が鼻水で塞がっている
- 開口呼吸やテールボビングを伴う
- 目の腫れ・目やにを伴う
- 食欲低下・膨らんでいる
- 飼い主にも風邪のような症状が出ている(オウム病の疑い)
様子見してよい場合
- ホコリを吸い込んだ後の一時的なくしゃみ(数回で収まる)
- 鼻水はなく、食欲・活動量に変化なし
- 環境要因(新しい芳香剤の使用など)を取り除いたら収まった
自宅でできるケア
- 空気中の刺激物を排除する(芳香剤・タバコ・ホコリ)
- 空気清浄機を使用する
- 保温(28〜30度)する
- ビタミンAを含む野菜(小松菜・にんじん・ブロッコリー)を食事に加える
- 鼻孔が塞がっている場合は無理に触らない
予防法
- バランスの良い食事でビタミンAを十分に摂取する
- 新しい鳥を迎える際はクラミジアの検査を受ける
- 空気の質を維持する(換気・空気清浄機)
- 鳥の近くで喫煙・芳香剤・スプレーを使用しない
- 定期健診で早期発見する
病院に行くときの準備
- くしゃみの頻度・鼻水の色をメモする
- くしゃみの動画を撮影する
- 食事内容(シード主体かペレット主体か)を伝える
- 同居鳥の有無・新しい鳥を迎えた時期を伝える
- 飼い主の体調変化があれば医師にも相談する
- 保温したキャリーで移動する
この記事の情報は一般的な参考情報であり、獣医師による診断の代わりにはなりません。鳥を診られる動物病院を受診してください。
