インコのバンブルフット(趾瘤症)— 止まり木と足裏の関係
この記事は鳥類の一般的な健康情報を提供するものです
バンブルフット(趾瘤症/しりゅうしょう)は鳥の足裏にできる炎症性の腫れです。止まり木の素材やサイズ、肥満、不活発な生活などが原因で発生し、進行すると歩行困難になります。
バンブルフットとは
足裏の皮膚が圧迫や摩擦で傷つき、そこに細菌が感染して炎症を起こした状態です。初期は足裏の赤み・タコのような硬化から始まり、進行すると膿が溜まり、重度では骨まで感染が及びます。
進行ステージ
ステージ1(初期)
- 足裏の皮膚が薄くなる・赤みがある
- 小さなタコのような硬化
ステージ2(中期)
- 足裏に明確な腫れ・しこり
- 鳥が足を気にする・片足を上げる
ステージ3(重度)
- 膿が溜まる
- 歩行が困難
- 足全体が腫れる
- 骨髄炎に進展する可能性
主な原因
1. 不適切な止まり木
- 同じ太さの止まり木だけ使用(足裏の同じ場所に圧力がかかり続ける)
- プラスチック製やツルツルした止まり木
- 紙やすり付きの止まり木(足裏を傷つける)
2. 肥満
体重過多が足裏への負担を増加させます。
3. 運動不足
狭いケージで動かない生活は足裏の血行を悪化させます。
4. 栄養不足
ビタミンAの不足は皮膚の抵抗力を低下させます。
今すぐ病院に行くべきサイン
- 足裏に明確な腫れやしこりがある
- 足裏から膿や出血がある
- 片足を上げて止まり木に乗れない
- 足を引きずっている
- 食欲低下を伴う
様子見してよい場合
- 足裏にわずかな赤みがある程度で、歩行に問題なし
- 止まり木を変更したら改善した
ただし初期でも進行を防ぐため、早めの受診を推奨します。
自宅でできるケア
- 止まり木を見直す — 太さの異なる天然木の止まり木を複数設置する
- 紙やすり付きの止まり木は即座に撤去する
- ロープパーチなど柔らかい止まり木を追加する
- 平らな面(プラットフォームパーチ)を設置して足を休められるようにする
- ケージの底に柔らかい素材を敷く
- 肥満の場合は食事量を見直す
- 放鳥時間を確保して運動を促す
予防法
- 天然木の止まり木を太さを変えて3〜4本設置する
- プラスチック製・紙やすり付きの止まり木を使用しない
- 適正体重を維持する
- ビタミンAを含む食事を与える
- 定期的に足裏の状態をチェックする
- 十分な運動の機会を提供する
病院に行くときの準備
- 足裏の写真を撮る
- 使用している止まり木の種類と太さを伝える
- 体重を測定して伝える
- 症状に気づいた時期をメモする
- 保温したキャリーで移動する
この記事の情報は一般的な参考情報であり、獣医師による診断の代わりにはなりません。鳥を診られる動物病院を受診してください。
